歯周病や根尖性歯周歯周炎(歯の根の先に膿がたまる病気)は、細菌感染によりその毒素や、
体の免疫反応のより骨が破壊されます。
EMAT(非抜歯骨再生療法)は、その破壊された骨を新しく再生させる治療法(骨再生療法)です。
この骨再生療法は、歯周病治療や根管治療に用います。
EMAT(非抜歯骨再生療法)は、徳島県鳴門市の「とみなが歯科医院」富永敏彦先生が開発された治療法です。
当院は、とみなが歯科医院と提携し、守口市「はやし歯科医院」でもこの治療方法を行っております。
通常の根の治療を十分に施したにも関わらず、症状の改善を示さない場合があります。
その原因として、通常の治療では除去できない細菌が存在することや、それらの細菌の集まりが、根の外に存在することが考えられています。その結果、根の周りの骨が大きく溶かされてしまいます。
この難治性の症例に対して有効なのが、「再生医療 EMAT」です。電磁波のもつ殺菌作用ならびに骨を形成する骨芽細胞を活性化することにより、根の周りの組織の治癒を促進することで、早期に病変を縮小させる事が可能になったのです。
根の先に炎症があり化膿している場合の症例(根の先の溶けた骨を再生させます。)
赤丸で囲んだ歯は、歯根周囲の骨が大きく破壊され、
保存不能と思われた。
EMAT治療後、7ヶ月経過。
骨の再生が確認され十分保存可能となった。
根管治療は「根の中を綺麗にして薬をつめる」という単純明解な治療なのですが、実は非常に難しい治療なのです。
下図のように歯の根の中は複雑で細かい神経がたくさん走っています。
歯の中の神経は100%は取りきれません。
特に歯の根の先端の5mm近くは非常に複雑になっていることがわかっています。
そこで、その歯の根の先端5mm近くの神経を電磁波の熱で根の中に入った細菌を殺菌するというのがこの電磁波を用いた治療法なのです。
また、ある一定の強さと秒数の電磁波を当てることにより、歯の根の先端の治癒が促進されることもわかってきました。